とこてく京都

京都の御朱印めぐりや、お店めぐりなど。京都とこてく。どこへゆく。

そのモチーフは…刀! 「やわた走井餅老舗」さんの「走井餅」ほか

今回は寺社の門前名物探訪!

祇園祭、六堂まいり、陶器まつり、五山の送り火、岩清水八幡宮…といった記事をお送りしてきて…たどり着きました、スイーツネタに^^; 久しぶりの和菓子ネタです(^-^) 昨日、「岩清水八幡宮」(京都府八幡市)の見どころと御朱印をお届けしました。

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岩清水八幡宮への行き帰り、お土産に、またほっこりひと休みタイムに「やわた走井餅老舗(はしりいもちろうほ)」さんの八幡名物「走井餅(はしりいもち)」はいかが? 私は岩清水八幡宮へお参りする時、お土産に買って帰ります^^ やわた走井餅老舗さんは岩清水八幡宮の「一ノ鳥居」前にあります。

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扁額の「八」の字が「双鳩(そうきゅう)」になっている岩清水八幡宮の「一ノ鳥居」の向かいに…

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やわた走井餅老舗さんがあります。

以前、毎日放送の番組「ごぶごぶ」(←ご存じですか?)で浜田雅功さん、田村淳さんが訪ねてらっしゃっいました。

やわた走井餅老舗さんは江戸中期の明和元年(1764)大津(滋賀県)に創業。明和元年ということは…250年以上の歴史を有する老舗ですね。初代・井口市郎右衛門正勝が湧水「走井」を用いて餡餅を作ったことに始まり、明治43年(1910)、6代・井口市郎右衛門の四男・嘉四郎が名水で名高い石清水のふもとへ出店。その後、まもなく大津の本家が廃業となったそうですが、直系を受け継いだ八幡のお店が走井餅を守り、提供されてらっしゃいます。

「走井餅」そのものの写真は後掲しますが、その独特の形は“刀”を模したもの! 平安期の刀工(とうこう:刀剣を製作する人)、京都三条に住まいしたと伝わる三条小鍛治宗近(さんじょうこかじむねちか)が走井で名剣を鍛えたという故事に由来するとともに、剣難(けんなん:刀による災難)を逃れ、開運出世の縁起を担いだ意匠なのだそうですヨ。

ここからはあくまで私の主観ですが、刀に見立てたお餅を丸ごと食べて災難を払い、元気で生きていれば出世の道も開けるだろう!という願いが込められているのかもしれませんね。さらに刀をモチーフにするなんて昔も今も変わらず斬新な発想(O_O)といえるのではないでしょうか(^-^)

※主要参考※やわた走井餅老舗さんのパンフレット、由来書き(商品の包装紙)ほか

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店内には大津の本家から受け継がれた看板が掲げられています。大津のお店は歌川広重東海道五十三次」の「大津宿(おおつしゅく、おおつじゅく)」に描かれたそうですから江戸時代から有名&人気店だったことがうかがえます。

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明治の初め頃、江戸期に営まれていた旅籠(はたご:旅館)の建物をそのまま利用して営業されていたとか。旅籠時代の定宿を示した講札(上写真)が店内に残されています。

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走井餅はお抹茶などの飲み物とセットでイートインすることもできます。走井餅のほかにもいろいろな和菓子、かき氷などもありましたヨ。今回、お土産用の走井餅を買って帰りました(以下写真)。

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お土産用の走井餅を買って帰りました。

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商品パッケージ(写真右)には“内のし”のような形で「走井餅の由来書」(左)がかけられていました。由来書にはお店の外観と石清水八幡宮の「一ノ鳥居」がイラストで描かれています。イラストを見ながら走井餅をいただく…土産話に花が咲きそうですね(^-^)

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その細長い形のモチーフは“刀”。滋賀羽二重米の杵つき餅に北海道産の小豆を使用したこし餡が包まれています。

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す、スミマセン<(_ _)> 走井餅はやわらかく、手に持ってお皿に移す時…グニョッと形が崩れてしまいました(T-T) 指でつまんだ跡が残っていますよね(;。;) 本来はもっと整っていますm(__)m 弾力のあるお餅に滑らかなこしあんが包まれています。お餅は滋賀羽二重米の杵つき餅、こしあんには北海道産小豆が使用されています。

★ちなみに…満一歳の誕生日を祝う伝統行事。餅“一升”と人の“一生”をかけた…「一升餅

走井餅を賞味しながらやわた走井餅老舗さんでいただいたパンフレットを見ていたところ、「一歳のお誕生日を祝う伝統行事 一升餅という文言に目がくぎ付けになりました(゜-゜) 子どもの満1歳の誕生日に一升の大きな丸餅(約2キロ)を風呂敷に包み、子どもに背負わせてお祝いする伝統行事があるのだそうです(O_O) 「一升」と「一生」をかけて「一生食べ物に困りませんように」といった願いが込められているとか。やわた走井餅老舗さんではオーダーメイドの「一升餅」を提供されてらっしゃいます(参考:やわた走井餅老舗さんのパンフレット)。

一升餅初耳でした(O_O) 皆さんの地域では「一升餅」でお祝いされますか?

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★続・ちなみに…「三条小鍛治宗近(さんじょうこかじむねちか)」

「走井餅」は平安期の刀工、京都三条に住まいしたと伝わる三条小鍛治宗近が湧水「走井」で名剣を鍛えたという故事にちなみ、“刀”の形をしている…ことを紹介しました。

祇園祭ネタ復活!? 参考までに^^;; いろいろつなげた方が面白いかナ?と^^ 以下は祇園祭 山鉾巡行の先頭をつとめる「長刀鉾なぎなたほこ)」の写真(部分)です。小さくてちょっとわかりづらいと思いますが、大屋根の下に神剣を鍛える三条小鍛治宗近の姿が見られます。

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長刀鉾」はその頂上にある「鉾頭(ほこがしら)」に疫病邪悪をはらう「大長刀」をつけていることに由来します。もともと三条小鍛治宗近が作った長刀が用いられていたとのこと。幕末から竹製の複製品が使われています。

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さらに…京都市内には三条小鍛治宗近を祀る神社があります。その名も「鍛冶神社」。鍛冶神社は京都市東山区粟田口鍛冶町に鎮座する粟田神社」の末社です。以上についてはまた別の機会にご紹介できればと思います。

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★おまけ…「八」の字が「鳩」、鳩を囲む円が「竹」のマンホール

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石清水八幡宮へ参拝、やわた走井餅老舗さんで走井餅を買い、その後、京阪電話「八幡市」駅へ向かう途中、マンホールに目をやると…。マンホールの真ん中、「鳩」ですよね!!! こちらは八幡市の「市章」です。さらに真ん中の「鳩」を囲む円は「竹」がモチーフになっています。目をこらすと、竹の節が見えます。

「鳩」も「竹」八幡市にゆかりの深いもの。「鳩」は岩清水八幡宮の神様のお使いですし、「竹」についてはかのエジソン八幡市の「竹(八幡竹)」を使い、白熱電球の実用化に成功したとか。いやぁ、歴史って、つながりって、面白いですね(^-^)

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このたびも最後までご覧いただき、誠にありがとうございました(^^)/~~~